白ねずみの本棚

マイペースな読書記録。映画もたまに。

【読書感想】『朝9時までの「超」仕事術』早起きは良いが内容が薄い

本作のお気に入り度は
3/5★★★☆☆

 

早起きに前向きな気持ちにさせてもらったが、一冊の本にするほどの内容はない

読んだ時期 2023年

 

作品情報
著者 見田村元宣
発行年 2008年

始業前に仕事はすべて片付けると、
“年収”と“人脈”が3倍になる!!
本書では、朝4時起きの税理士が、早朝3時間を最も有効に使うノウハウを大公開します!

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感想

著者自身が身をもって感じた感じた早起きの良さが熱量たっぷりに書かれており、読んでいて自分も早起きしたくなるような高揚感を得た。読みやすくて、読むと前向きな気持ちになれる、よくある自己啓発本

ただ内容はほぼ「早起きというブランディングで私は成功しました!」というだけの密度の低い本で、お金を出して一冊買う価値があるかと聞かれると……という感じ。

【読書感想】『もう悩まない!働く女性の感情整理術』役に立つどころか読んで不快に。この著者の元では絶対に働きたくない・・・

本作のお気に入り度は
1/5★☆☆☆☆

 

タイトル通りの内容を期待したが、全く役に立たない上に不快になり、読むのを辞めた

読んだ時期 2023年

 

作品情報
著者 嶋津良智
発行年 2015年

 

感想

タイトルに惹かれて手に取ったが、全くの期待外れだった。

働く女性に向けた本のはずだが、共感と理解が全く感じられず読み手を不快にするような内容、肝心の「感情整理術」は机上の空論しか書かれていない。著者の理想の部下像を押し付けているだけに感じた。読んでいてイライラするあまり全部を読むことはできなかった。

著者本人も女性向け本執筆のオファーに驚いたというような事を書いているが、女性向けの本を書けるような能力はなかったと思う。

【読書感想】『「働きたくない」というあなたへ』 私にマッチする本ではなかったので脱落

本作のお気に入り度は
2/5★★☆☆☆

 

タイトルに惹かれて手に取ってみたが、思った内容と違い興味も湧かなかったので、

パラパラっとしか読まなかった

読んだ時期 2023年

 

作品情報

著者 山田ズーニー

発行年 2010年

「働きたくない」というあなたへ。自由や居場所はどうやって手に入れるのだろう? 「ほぼ日」の連載「おとなの小論文教室。」で、読者とともに大激論バトルとなった仕事論をまとめたコラム集。

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感想

仕事に疲れた社会人向けかと思って手にしたが、

就職前の学生に向けたものだった。

どうもウェブサイト上の著者と学生のやり取りをまとめたもののようで、

そのせいもあるのか本として読みにくかった。

著者の主張や語り口も私にはあまり波長が合わない。

雰囲気も何となく閉じられた空間の会話のようでとっつきにくい。

 

私にマッチする本ではなかったので、

全部は読まずに本を閉じた。

 

【映画感想】ONE PIECE FILM RED(2022)

評価

7★★★★★★★☆☆☆

総評

普通だった

 

観賞方法:家(2022年末~2023年頃)

事前知識:

ワンピースの漫画とアニメは何となく知っていて、Adoの「うっせぇわ」を聞いたことがある程度。

鑑賞のきっかけ:

Adoの歌が注目されていて人気なようだったので、観てみた。

 

感想

とりたてて悪い点も良い点も思い当たらず、普通だった。私自身がワンピースにもAdoにも特に興味を持っていないのもあり、この程度の感想であることをお詫びしたい。

一点驚いたのは、作曲が中田ヤスタカであることをエンドロールで知ったこと。私はパフュームが好きなのだが、気が付かなかった。

 

作品概要

ONE PIECE FILM RED
G 2022年 ‧ アドベンチャー/アクション ‧ 1時間 55分

漫画・アニメともに金字塔をうち立て続ける『ONE PIECE』が遂に2022年7月、連載開始“25周年”に突入する。そんなアニバーサリーイヤーにふさわしく、『ONE PIECE FILM RED』は総合プロデューサー:尾田栄一郎で贈る劇場最新作。谷口悟朗(「コードギアス」シリーズ)を監督に迎え本作のオリジナルキャラクター・ウタをボイスキャスト名塚佳織、歌唱キャスト・AdoのWキャストで担い、ウタとシャンクスの過去を知る謎の人物・ゴードンを津田健次郎が演じる。さらに世界の歌姫・ウタの楽曲として、主題歌を中田ヤスタカが作詞作曲、劇中歌(6曲)をMrs.GREENAPPLE、Vaundy、FAKETYPE.、澤野弘之、折坂悠太、秦基博が担当し、総勢7組の豪華アーティストが本作の歌唱楽曲を提供する夢の企画が実現。この夏、ウタの歌声が心揺さぶる物語を紡ぎだす。

(『ONE PIECE FILM RED』公式サイトより)

ストーリー

世界で最も愛されている歌手、ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は“別次元”と評されていた。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。物語は、彼女が“シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す。「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。

(『ONE PIECE FILM RED』公式サイトより)

 

感想続き

以下ネタバレあり

 

 

 

 

ラスト、ウタの死にオチはびっくりした。なぜなら、映画にかかわっている漫画ワンピースの作者の尾田栄一郎に娘さんがいることから、若者に人気で自身も若者であるAdoを充てたウタというキャラクターに、娘を見るような感情を持っていると勝手に想像していたからである。なので父親の感情的に、ハッピーエンドにすると高をくくって観ていたので意外だった。

ちなみに、ウタの死に気づかなかった鑑賞者もいるようだが、倒れたウタを見るシャンクスのリアクションや、出航の時に棺桶があることなどから読み取れる。子供向けアニメ映画なので、分からないなら分からないでも良いような曖昧な描写にしたのかもしれない。

【読書感想】『増補改訂版 眠れなくなる宇宙のはなし』すごく良かった

本作のお気に入り度は
5★★★★★

 

作品情報

『増補改訂版 眠れなくなる宇宙のはなし』

宇宙論の決定版ロングセラーが装いも新たに増補改訂版として刊行されます。古代インドの奇妙な宇宙観から、コペルニクスによる宇宙像の大転換、そして最新のブレーン宇宙論まで、人間が宇宙の真の姿をひもといてきた様子を物語のように描きます。長崎訓子さんの味わい深いイラストも必見です。さらに2016年に発表された重力波初検出の衝撃をどこよりもわかりやすく解説します。宇宙論の権威、佐藤勝彦氏が再び贈る最高傑作!

※本書は2008年7月に小社より刊行した『眠れなくなる宇宙のはなし』を加筆・修正し、「重力波」についての新章を加えたものです。

(宝島社)

著者 佐藤 勝彦 

発売 2016/9/17

出版 宝島社

 

はしがき

軽く読めて面白そうな宇宙の本を探していると、本書を発見。中をパラパラ見ると内容も薄すぎず濃すぎず、ちょうど良さそうな感じ。出版は2016年と割と新しい。(科学は日々進歩しているので、こういう本もなるべく新しいものの方が安心。)ところでこのタイトル、もっと昔に聞いたことがあるような。それもそのはず、2008年に出版され人気を博した同タイトル(『眠れなくなる宇宙のはなし』)の増補改訂版とのこと。10年近く経ってなお新しく刷られているということで、面白さは折り紙付きか。

 

感想

結論から言うととても良かった。

専門知識が何も無くても、スラスラ読み進められる易しい文章で書かれている割に、丁寧な説明で宇宙科学の歴史がはるか古代から最先端の話題まで網羅された内容は、かなり充実していると感じた。思わず読んでみたくなる表紙と中の挿絵も、ゆるい雰囲気で親しみやすく、とても良い。

穏やかに語り掛けるような文章で遠い宇宙の世界に案内してくれる本書は、日ごろの喧騒とストレスから離れてリラックスするのにも良いし、あるいは宇宙の研究についてゼロから学びたい人のためのとっかかりとしても十分な役割を果たしてくれるだろう。

 

 

話は遥か古代の神話から始まる。人々は宇宙をどのようにとらえてきたか。古代から中世、近代、そして最新の話題まで、順を追って語られる。

 

タイトルの「眠れなくなる」という文句については、実際はそんなこともなかった(むしろ眠くなる)のだが、章の終わりに書かれている一言が、意図してか否かこのタイトルへのアンチワードになっていてちょっと笑った。

 

宇宙の姿を解き明かそうとしてきた人間の何世代にもわたる歴史と進歩には感慨深いものがあり、同時にそれだけ長い時をかけてもまだほとんど何も分かっていないと言われる圧倒的宇宙のスケールと人間の小ささに対し、無力感と安心感の入り混じったような不思議な気持ちになる。

 

大昔の研究者が小さな望遠鏡で星を観察していた頃から時は流れ、今や宇宙の研究は、超巨大な望遠鏡や大掛かりな実験施設などで行われ、一見、素人には全く手の届かないところまで進んでしまったように感じられる。しかし、いまだ宇宙は無限の未知である。アマチュアの天体観測が新しい星や現象を発見することもあるし、机の上で思い付いた斬新な理論が評価されることもある。そんな風に考えると、自分にも宇宙を研究する余地があるように思えて、夜空を観察したり宇宙の計算式を考えてみたくなる。

 

宇宙は無限か有限か?始まりはあるのかないのか。遥か昔から存在するこの問いにも、実はまだ確実な答えというのは出ていない。宇宙の姿を11次元であるとする考えも紹介されていた。常識的に考ると意味不明で、あり得ないような話だが、常識は覆されうるものだという事はこれまでの歴史が教えてくれている。ところで近年、宇宙の始まりに関係する「重力波」の検出に初めて成功したという。日進月歩の科学は宇宙をどこまで解き明かせるだろうか。

 

ロマンチックな神話と古代の話から始まった星空の物語は、宇宙科学の発展の歴史を経て、現代の最先端の内容までたどり着き、そして最後にはなんと冒頭の神話の話に戻ってくる。この構成のおかげで、全体がより一層まとまりがあって感動的なものに感じられ、途中の話が少し難しく感じたとしても、頭から最後まで読んだ時に「全部読んでよかった~」というすっきりとした気持ちになり、高い満足感が得られるように思う。

【映画感想】『ビリギャル』質が高く、きれいにまとまった作品

本作のお気に入り度は

3.5★★★●☆

 

はしがき

今更ながら、『ビリギャル』を観た。

公開当時、CMもバンバン流れ、本屋では原作本が平積み(この本も話題作ですごく売れ、ベストセラー)、主演は大人気若手女優の有村架純。かなりの話題作だったと思う。

 

私も有村架純は可愛くて好きだ。

 

映画を観た人達からは、面白かったと結構良い評判が聞こえてきていた。

 

が、自分としては有村架純のギャル役に対しての違和感がどうしても強かった。CMを観ても金髪が似合っていない、カツラのためか?コスプレっぽいと感じていた。原作本の表紙のモデルさんがツンとした雰囲気の可愛い子で、その顔のイメージが強かったので、なおさら、ぽやっとした顔つきの有村架純にコレジャナイ感を抱いていた……!

結局、映画館には足を運ばなかった。

 

あれから数年。この度ついに、有村架純見たさにネットのサブスクで視聴した。

 

感想

大学受験を頑張って、ついでに家族の問題も解消していき、最後は合格して皆んなで号泣して喜んでめでたしめでたし……という話自体は個人的にあまり刺さらなかったが、無理のない話運びでかつ感動させるポイントもいつくかあり、綺麗にまとまっていると感じた。

 

特に、終盤のさやかと父親のシーンは良い意味で裏切られ、感動した。

 

役者さん達の演技は皆素晴らしかった。

 

全体的に、会話シーンの間の取り方や話の進むテンポも良いし、主演の有村架純ちゃんのビジュアルがとても可愛く、サイドストーリー的に、さやかを気にする男の子がいたり弟の話もあり、ダレずに楽しく観れた。

 

タイトルでオチを言ってしまっている為、途中挫けそうなシーンがあっても、結局合格するんだよな〜と思いながら見てしまう所はご愛嬌か。

 

特に悪いところが見つからない、クオリティの高い映画だと思った。

 

受験を頑張る若い子の姿に元気を貰い、自分も何か頑張りたいという明るい気持ちになれた。

 

 

作品情報

概要

映画 ビリギャル

原作

坪田信貴「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

 

投稿サイトに掲載された実話を書籍化しベストセラーとなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を、ドラマ「あまちゃん」の有村架純が金髪ギャルに扮して映画化。名古屋の女子高に通うさやかは、偏差値30の学年ビリという成績。見かねた母に塾へ通うことを提案され、入塾面接で教師の坪田と運命的な出会いを果たす。金髪パーマに厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートというギャル全開なさやかに面を食らう坪田だったが、さやかの素直な性格に気付き、ふたりは慶應大学への受験合格を約束することに。偏差値30のギャルが、偏差値70の慶應大学現役合格を果たすまでを、笑いと涙で描いていく。監督は「いま、会いにゆきます」「涙そうそう」「ハナミズキ」などを手がけた土井裕泰

2015年製作/117分/G/日本
配給:東宝

(映画 ビリギャル : 作品情報 - 映画.com)

 

キャスト・スタッフ

キャスト

有村架純 伊藤淳史
野村周平 大内田悠平 奥田こころ あがた森魚 安田 顕
松井愛莉 蔵下穂波 阿部菜渚美 山田望叶 矢島健一 中村靖日 峯村リエ
吉田 羊 田中哲司

 

主題歌    「可能性」サンボマスター

劇中歌    「START ME UP」Saku

音楽    瀬川英史

 

脚本    橋本裕志

監督    土井裕泰